1929年アメリカは未曽有の大恐慌に突入した。フランクリン・ローズヴェルトは経済が悪化する一方であった1933年に大統領に就任し、さらなる悪化を防ぐべく悪戦苦闘しつつ、アメリカの政治と経済を大きく変革した。1939年に第二次世界大戦が勃発するなかで彼はアメリカ史上ただ一人3選、そして4選され、連合国の勝利と国際連合など戦後世界の骨格が見えつつあった1945年4月に逝去した。この間、連邦政府の役割、国際政治におけるアメリカの重みも大きく変化した。それは彼のリーダーシップによる部分が大きい。しかし本書では彼を「偉人」として持ち上げるというよりも、例外的に重要な役割を担った人物として捉え紹介する。 |